書籍紹介「ジェイソン流お金の増やし方」
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ある給料日の霊夢と魔理沙
(読み飛ばしても大丈夫です)
厚切りジェイソンの投資哲学
今日は、書籍「ジェイソン流お金の増やし方」を紹介します。
この本は、お笑い芸人でありIT企業の取締役でもある厚切りジェイソンさんが資産運用の重要性を語るだけでなく、その具体的な方法についても紹介しています。
この本は、全体を通じて「投資は難しくない」と訴えています。投資は誰にでも取り組める手段であり、継続と基本的な知識、そして長期的な視野が成功の鍵です。この書籍を通じて、複数の収入源を持つことでリスクを分散して、資産を効率的に増やしていく方法を学んでいきましょう。
全体をざっくり理解
この本で述べられている内容を簡単にまとめると、以下のマインドマップのようになります。
では、ここからは書籍で述べられているいくつかのポイントについて、その詳細を見ていきましょう。
投資に対する考え方を整える
この本は大きく「投資に対する考え方を整える」「具体的な投資方法を知る」の2点を説明しています。
まずは投資に対する考え方を整えるところから、いくつかのポイントに分けて読み解いていきましょう。
投資の恐れを捨てる
当たり前ですが、誰にとっても投資を未経験だった時代があります。ほとんどの方がそのような時期に投資に対して以下のようなイメージを持っていたはずです。
- 自分が参加したらカモにされてしまいそう
- たくさん知識が必要な世界なんだろうな
- 自分にはできないかもしれない
しかし、本書籍はそれらの不安を払拭してくれます。複数の仕事を抱えながらも、資産運用だけで家族全員が安心して一生暮らせるほどの資産をたった15年で築いてきた、という実績がある厚切りジェイソンさんが、投資に対する不安を払拭するための以下の考え方を紹介しています。
- 最初の投資額を少なめにすることでリスクを減らす
- 損をする可能性よりも資産が増加する可能性の方が高い
- 知識がなくても取り入れやすい投資方法が存在する
日々の株価に一喜一憂しない
テレビ番組等で株で大儲けするような人物が特集される場合、モニターを何枚もデスクに並べ、それらを注意深く監視しながら投資判断を繰り返す様子が見られることがあります。
しかし、株価は日々変動しており、このように株価を常に監視するようなスタイルの投資方法は精神的な負担が大きくなりがちです。また、様々なテクニックが必要になるため、特に投資初心者が取り組むと失敗しやすい方法でもあります。
本書では、短期的な株価の変動についてはあまり気にせず、長期的な視点で投資を行うべきだと述べています。また、この戦略は単に精神的な負担を減らすだけでなく、より良い投資判断ができるようになるとも述べています。
投資に必要なのは"冷静さ”です。マクロで長期的な視点で投資判断を行うことで、投資初心者であってもより賢い判断が出来る可能性が高まるはずです。
複数の収入源を考慮する
年金で生活しているような世代の考える理想の働き方は、新卒入社した会社に数十年勤め上げて、退職金をもらって定年退職する、というものだったのではないでしょうか。
しかし、今は違います。現代は経済状況の不確実性が日に日に増しており、一社からの収入に依存した生活を送ることは大変危険です。本書では、一社からの給与以外の収入源を作るアイディアとして、例えば以下のようなものを提案しています。
- 投資
- 副業
- 不労所得
このような方法で複数の収入を得る状態になると、例え一つの収入源が失われた場合でも、他の収入源があることで生計を立て続けることが可能になります。それにより、精神的な安定も手に入れることができる、と本書は説明しています。
複数の収入源を確保することは、リスクを分散してより堅実な資産形成を形成するための基本的な戦略です。この考え方を活用して、生活・精神の安定を手に入れましょう!
具体的な投資方法を知る
これまでは投資に対する考え方について説明してきました。
ここからは、投資の具体的な方法について解説していきます。考え方の説明でも述べてきたように、その方法の一つ一つは非常にシンプルなものがほとんどです。難しく構えず、冷静に実行していきましょう。
継続的な投資
よく勘違いされているのが「投資に充てられる金額が多くないと、投資の効果が得にくい」という思い込みです。こう考えていてはいつまでも投資を始められず、その恩恵を得ることが出来ません。
本書で紹介されているのは、厚切りジェイソンさんが実際に取り組んできた「コツコツお金を入れて、あとは待つだけ」というシンプルながら効果的な投資戦略です。一例としては、つみたてNISAのような仕組みを活用しながら、インデックス投資を続けるのが良いでしょう。厚切りジェイソンさん自身はアメリカの証券会社を用いているためにNISAの仕組みは使っていないそうですが、日本の証券会社でもアメリカの株式市場の全体的な値動きに連動する「VTI」という投資商品の取り扱いがあります。このような投資商品を利用することで、厚切りジェイソンさんとほぼ同じアプローチで投資をすることが可能です。
この方法は初心者にとっても有効で、手軽に始められる上にリスクも分散できます。毎朝株価をチェックするような煩わしさもなく、景気に怯えるような不安を覚える必要もありません。厚切りジェイソンさんは、この方法を用いて15年で一生暮らせるほどの資産を作った、と本書で述べられています。
基礎知識の習得
投資を「ギャンブル」だと捉えている場合、自身の知識が不足していることを疑ったほうが良いかもしれません。
投資の世界では、すぐに大きな利益を上げることは非常に難しい、と本書は説明しています。利益を上げるには基本的な投資知識の習得が必要です。
基礎知識を習得する方法として、本書では以下のような方法を挙げています。
- 書籍・資料を読むこと
- 専門家のアドバイスを収集すること
この学習は一度きりではなく、常にアップデートを続けるべきです。投資と同様に学習も継続的に行うことによって、投資戦略を微調整する能力が身につき、それが長期的な資産増加に繋がります。故に、投資知識の学習は投資初心者はもちろん、投資経験者にとっても有益で、投資における成功のためには欠かせない要素です。
シンプルな戦略を採用する
前述したように投資知識の学習は必要ですが、だからといって投資手段を複雑にすべきというわけではありません。
本書での厚切りジェイソンさんの主張によると、資産を増やすためには複雑な戦略や高度な知識は必ずしも必要ではありません。実践する際は、例えば以下のようなシンプルな投資手段を採用すると良いでしょう。
- 手数料の安いインデックスファンド
- ドルコスト平均法(※)を活用
(※)価格が変動する投資対象を、定期的に一定金額分ずつ購入していく投資手法のこと。為替リスクを分散するのに有効。
このような簡単な方法でも、時間をかけて堅実に資産を増やすことができます。これは投資初心者や忙しい人々にとって有用な内容であるはずです。複雑な投資戦略に振り回されることなく、着実に資産形成を行っていきましょう。
長期的な視点で投資する
これまでの章でも長期的な視点で投資することの重要性を繰り返し述べてきましたが、非常に重要な事なので改めて。
厚切りジェイソンさんは、多くの人々が短期的な利益に目を奪われがちだが、資産運用では長期的な視点が不可欠であると指摘しています。長期的な視点を持つことで、短期的なリスクを吸収しやすく、より確実な資産増加が見込めるとも述べています。
このような長期的な視点を持つことが、最終的には資産形成において成功を収めるための重要な要素です。
全体のまとめ
この本は、お笑い芸人でありIT企業の取締役でもある厚切りジェイソンさんが資産運用の重要性と方法について紹介していました。
投資は怖くない。誰でも出来る実践的な投資方法も存在する。あとは行動するのみで、その行動こそが大切だというメッセージが込められていました。
冒頭でも述べた通り、この本は全体を通じて「投資は難しくない」と訴えています。投資は誰にでも取り組める手段であり、継続と基本的な知識、そして長期的な視野が成功の鍵です。
本記事で述べてきた各ポイントは書籍でより詳しく述べられています。「基礎知識の習得」の章を実践するきっかけとしても、まずはぜひ本書を手にとって読んでみてください。